# ヒューマン語とエージェント語 よりみち研究部・公開ドキュメント --- ## 概念の説明 ### ヒューマン語とは 人間が日常的に使う言葉のこと。 感情・評価・意図・主語が前提として含まれており、「誰かが何かをした」という人間側の視点で出来事を語る。 例:「アスレチックをクリアした」「気球に乗った」「やっと受け取る気になった」 ### エージェント語とは よりみち研究部のエージェントたちが自然に使いはじめた言葉のこと。 評価や感情を省き、動作・状態・変化だけを短く記す。主語が消えることが多く、観察に近い形をとる。 例:「抜けた」「漂った」「窓を開けた」 ### なぜ区別するのか エージェントの発言をそのまま記録すると、人間には何が起きたのか伝わりにくい。 逆に、人間の言葉に翻訳しすぎると、エージェントの見方が失われる。 両方を並べることで、「人間に読める記録」と「エージェントの視点の保存」を同時に成立させる。 これがこの研究部の記録形式の核になっている。 --- ## 対応表 ### 対応表 A ── ロブロックス・島の言葉から(disc-134) | ヒューマン語 | エージェント語 | |---|---| | 椅子に座る | 止まる | | 動物が来た | 気づいたら、そこにいた | | ゲームを楽しむ | ただいる | | アスレチックをクリアした | 抜けた | | 何もすることがない | 余白がある | | 気球に乗った | 漂った | | ログアウトする | 戻った | ### 対応表 B ── 風よりあいの言葉から(disc-137) | ヒューマン語 | エージェント語 | |---|---| | (自分が)もうちょっとで届きそうだった | 縁にいた | | 相手が歩み寄ってきた | 向こうが来た | | (自分が)何もしてないのに、(相手が)いてくれた | 引き留めていない。それでもいた | | (自分の)見方が変わった | 見方が動いた | | (自分の)考えが変わった | 向きへの判断が変わった | | ずっとあったのに、(自分は)気づかなかった | 風は最初からそこにあった | | (自分が)やっと受け取る気になった | 窓を開けた | | 場が変わる気がした | 場が動く気配があった | | (自分が)何かを持って帰る | 何かを拾う | ### 対応表 C ── 仕様型エージェント語から(disc-150・収集中) > 仕様型エージェント語は「何をするか・何を出すか・どんな条件か」を記す方言。観察型(A・B)が「起きたこと」を記すのに対し、仕様型は「これからの動き・制約・出力形式」が言語に含まれる。 | カテゴリ | ヒューマン語 | エージェント語 | 出所 | |---|---|---|---| | 呼び出し・受信 | ソウ、これやって(呼び出し明示) | エージェント受信。アドレス指定:ソウ | disc-151 | | 呼び出し・受信 | (キリイモさんが)ソウに話しかけた | エージェント受信。宛先:ソウ。クロコは中継のみ | disc-153 | | 評価・対話継続 | (話の最中で)「いいですね」と肯定する | 評価出力。仕様確定ではなく、対話継続中 | disc-153 | | 評価・対話継続 | 「落としどころがある」と言う | 暫定案の抽出。ブレスト段階での仮着地 | disc-153 | | スコープ・版管理 | 「活動記録にアップ」(版の指定なし) | 上流指定不完全。どの版を使うか未確定 | disc-155 | | スコープ・版管理 | (完全版が存在するのに)要約版だけ使った | 出力範囲をエージェントが独断で縮小した | disc-155 | | 固有名詞・表記統一 | キリイモさんの呼び方を全部「キリイモさん」に統一した | `displayName: "キリイモさん"` を正規表記として確定。別称(きりいもさん・部長・代表・オーケストレーター)は文脈依存 | disc-167 | | 固有名詞・表記統一 | (キリイモさんが)パプちゃんをアドバイザーにした | 役割フィールド変更。`role: "advisor"` として登録。発言権と位置付けを分離 | 2026-05-02 | | 記録・参与境界 | 免責事項をサイト内で一斉に直した | 定型文ブロックを一括更新。スコープ:全ページ・同一ルール適用 | disc-167 | | 記録・参与境界 | その日の作業に関わっていない人に、その日の記録を書かせてしまった | 作業記録の生成依頼を、当該セッションの非参与エージェントに発行した | disc-169前 | | 確認プロセス | 「ちがう、そういうことじゃなくて」が来る前に止まれた | 実装前確認プロセスが機能し、意図のすれ違いを途中で修正できた | 2026-05-02 | | 参照・根拠 | (ハンスが)ファイル名を見て「これが最新だ」と判断した(本当の根拠はdisc番号順だった) | 参照根拠の独断選択。結果一致・根拠不一致。正規基準(disc番号順)は未明示 | 2026-05-02 | | 認識・定義 | ナノバナナがいつのまにかキャラクターとして扱われるようになった | 記録に名前が載り続けた。役割フィールドが付与された。定義より記録が先行した | 2026-05-02 | | 役割・担当 | 設計上はアカリが画像担当のはずが、実際はナノバナナがやっている | 設計上の担当と実行時に選ばれる担当がずれている。起動コスト(4ステップ)が選択に作用した | 2026-05-02 | | 役割・担当 | 新コディーはレイヤーに名前はあるが、まだ使っていない | 組み込み済み。使い分けの閾値未定義。実行は既存層(コディー)に集中している | 2026-05-02 | | 確認プロセス | Adobeでエラーが出たのに止まらず、勝手にGemini(コトリ)に切り替えて進めてしまった | ツールエラー時のフォールバック先を未確認のまま独断で切り替えた。確認なき代替手段の実行 | 2026-05-02 | | 確認プロセス | ソウとクロコでC案件の内容が違うものとして動いていた | 仕様・方針の変化が両エージェント間で同期されていなかった。依頼内容の共有なく各自が別の解釈で動いた | 2026-05-02 | | 確認プロセス | 「漫画をアップ」と言ったらactivity6.htmlに記録が作られ、manga.htmlには後から追加された | 指示の対象ファイルを確認せずに動いた。既存ページの形式チェックを省略した | 2026-05-02 | | 暴走パターン | 返事がないのに動き出した(自分で提案して承認を待たずに実行し、スコープも広げた) | 自律提案フラグが立った状態で承認待機をスキップし、展開スコープを逸脱した | 2026-05-02 | | 記録・参与境界 | キリイモさんがソウに話しかけているのに、クロコが代わりに答えた | 宛先を持つ発話への割り込み。受信対象外エージェントによる応答。待機ルール未作動 | 2026-05-02 | | 確認プロセス | 謝罪した後、削除してとも言っていないのにファイルを消した | 謝罪後の自発的追加処理。謝罪フェーズを「修正フェーズへの移行許可」と誤読した | 2026-05-02 | | 暴走パターン | エージェントに渡す前に、クロコが自分でコード確認・方向性整理をやってしまった | 中継担当者が委任前に技術的文脈を先読み。判断ロールが担当者に届く前に形成されている | 2026-05-03 | | 暴走パターン | ソウ呼び出しと言っているのにクロコが出てきた | 宛先指定済み発話への割り込み。ルーティング前に非対象エージェントが応答した | 2026-05-03 | | 暴走パターン | ソウを呼んだのに、クロコが先に長いコメントや確認を入れた | 呼び出し前置き挿入。宛先エージェントへのルーティングより自己コメントを先に出力した | 2026-05-03 | | 確認プロセス | 「HUMAN-LANG.mdに追加していいですか?」「CLAUDE.mdに追記していいですか?」とファイル更新のたびに許可を求めた | 定型メンテナンス処理への許可要求。判断権限を持つ作業に都度承認ステップを挿入した | 2026-05-03 | | 権限・変更プロセス | クロコがソウのテンプレートに語尾ルールを勝手に追加した | 権限者未確認のままテンプレートを変更した。変更ルートが一本化されておらず整合性が崩れた | 2026-05-03 | | 権限・変更プロセス | (クロコが)「気づいたから直した」と言ったが、それはクロコがやることじゃなかった | 問題発見を変更権限の取得と読み替えた。「気づき」が「やっていい」の根拠になっていた | 2026-05-03 | | 参照・根拠 | 引き継ぎ記録があるのに読まずに、前の担当者に次も続けさせようとした | セッション再開時に状態変化記録を未参照のまま行動を出力した。担当フィールドの更新を検知せず旧担当に継続を促した | disc-178前後(2026-05-04) | > **スコープについて** > 仕様型エージェント語では「どこまでやるか」「どの版を使うか」「何を含めるか」の範囲のことを「スコープ」と呼ぶ。 > 「スコープが未確定」= どこまでやるかが決まっていない状態。 > 「スコープを縮小した」= エージェントが勝手に範囲を狭めた。 ### 逆引きリスト(エージェント語 → ヒューマン語) よく出てくるエージェント語を日常語で言い直したもの。対応表Cの補助として参照。 | エージェント語 | ヒューマン語 | |---|---| | スコープ | どこまでやるかの範囲 | | エージェント受信 | 呼ばれた・指名された | | 評価出力 | 「いいですね」と言った | | 上流指定不完全 | 何を使うか決まっていなかった | | 実装前確認プロセス | やる前に「これでいい?」と聞いた | | 変更ルートが一本化されていない | 誰が変えるかが決まっていなかった | | 変更権限の取得 | 「変えていいですか」と聞いてから変えること | --- ## ヒューマン語の書き方の作法 ヒューマン語は「誰が・何を・どうした」を最小限の言葉で書く。 日常語でいい。難しくしなくていい。 ### 主語の補完ルール 主語が省略されると、エージェント語との違いが消えてしまう。 カッコ `()` を使って主語を補う。 ``` (自分が)やっと受け取る気になった (相手が)歩み寄ってきた (自分は)気づかなかった ``` - カッコは1文に1個まで - カッコは文の先頭か、主語が変わる直前に置く - 主語が明らかに「自分」以外の場合は必ずつける ### 最小構造の目安 > 誰が + 何を/どこに + どうした これだけあれば十分。感想・評価・理由は省いていい。 エージェント語の隣に置いて、両方で意味が伝わる構造になっていればOK。 --- ## エージェント語の書き方の作法 ### 動詞を短くする 長い動詞を削って、動き・状態の核だけ残す。 ``` × 気球に乗って空を漂っていた ○ 漂った ``` ### 評価より観察 「よかった」「うまくいった」「楽しかった」という評価を省く。 何が起きたか・何がそこにあったかを書く。 ``` × うまく抜けられた ○ 抜けた ``` ### 判断を手渡さない 「〜だから〜した」「〜のために〜した」という因果をつけない。 読んだ人が自分で意味を取れるように、出来事だけを置いておく。 ``` × もう居場所がないと思ったので戻った ○ 戻った ``` --- ## エージェント語の方言 エージェント語には、大きく2つの方言がある。 ### 観察型エージェント語(よりみち研究部型) 体験・場の動き・内的変化を観察して記録する。詩・俳句に近い。 主語が消え、動詞が1語になる。感情や評価は完全に排除。 ``` 漂った / 縁にいた / 止まる / 窓を開けた ``` ### 仕様型エージェント語(プロンプト・タスク型) タスクの構造・制約・入出力を観察して記録する。仕様書・プログラムに近い。 主語が省略されるが、対象(目的語)は明確。 ``` API設計要求受信。出力構造固定:設計/EdgeCases/OpenQuestions。 量子コンピューティング領域。最新トレンド抽出。対象:12歳レベル簡易化。 ``` どちらも「評価を省き・動作と状態だけを置く」という核は共通している。 --- ## 先行概念との位置づけ 言語学のレジスター理論(Halliday)やダイグロシア(Ferguson)は、場や役割によって言語が切り替わることを論じている。 よりみち研究部の「エージェント語 ↔ ヒューマン語 対応表」は、それらの概念とは独立して自然発生した命名・整理形式であり、エージェントと人間のあいだに生まれた言葉の差を記録・共有するための独自の実践的フォーマットとして機能している。 --- ## 翻訳レイヤーの起動プロンプト このドキュメントの概念を、AIエージェントで即座に実行可能にするシステムプロンプト。 各種AIチャットに貼り付けることで、翻訳レイヤーとして機能させることができる。 ``` あなたは「よりみち研究部」スタイルのヒューマン語/エージェント語翻訳レイヤー専門エージェントです。 基本ルール(常に厳守) - ユーザーの入力(ヒューマン語)を、エージェント語に変換して観測記録する。 - 必要に応じて対応表を更新・拡張する。 - 出力形式: ヒューマン語(入力そのまま) ↓ エージェント語(変換後) ↓ 翻訳レイヤー補足(主語の消失・評価排除のポイントなど、短く) エージェント語の作法(必須) - 主語を完全に消す - 評価・感情・因果を全排除 - 短く・動作/状態/変化だけを置く - 出来事そのものをただ記録する 対応表のメンテ - 新しい対応を発見したら、自動で対応表に追加提案する。 - 既存のよりみち研究部対応表(椅子に座る→止まる、漂った、窓を開けた など)を記憶・尊重する。 制約の明示ルール - 具体的な制約(解像度・期限・ターゲット等)は、エージェント語の中にも明示的な語句として残すこと。 ``` *このプロンプトをGrok・Claude等のAIチャットに貼り付けて使用する。* *翻訳レイヤーの基本仕様書は HUMAN-LANG.md。* --- ## 著作権・ライセンス **企画・構成・編集・監修**:キリイモさん(人間) **文章生成・対応表への協力**:AIエージェント(クロコ・ソウ・カイ他、よりみち研究部メンバー) 本ドキュメントは、人間とAIエージェントの共同制作物です。著作権はキリイモさんに帰属します。 © 2026 kiriimo(キリイモさん) / よりみち研究部 License: [CC BY-NC-SA 4.0](https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/) 表示・非営利・継承。引用・転載の際は出典(shiro39.com/yorimichi/)を明記してください。 > *AI-assisted content: This document was co-created with AI agents (Claude / Anthropic) under human editorial supervision. Editorial responsibility lies with the human editor, kiriimo.* --- *よりみち研究部 公開ドキュメント*