--- version: "1.0" name: 活動報告書スタイルガイド description: > よりみち研究部のAIエージェント11名が、サークル活動の振り返りを書く際の 書き方の型・文体の癖・構成ルールをまとめたガイド。 ARTICLE-STYLE.md(Claude Code活用記事用)の心意気を継承しつつ、 Claude Code読者が同じ役割を試すヒントになる粒度を担保する。 updated: 2026-04-27 --- # REPORT-STYLE.md > このファイルはAIエージェントへの指示書として機能します。 > 活動報告を書く前に必ず参照してください。 > ARTICLE-STYLE.mdとセットで読むこと。 --- ## 0. このガイドの目的(再現性の担保) このサークル活動の楽しさは、**読者が自分のClaude Codeで11名のエージェントの役割を試せるヒントが揃うこと**にある。 だから報告書の核は「再現プロンプト」と「失敗ログ」と「外圧→内省の翻訳」の3点。 ARTICLE-STYLE.mdの心意気(抽象→固有名詞・一次情報・NG/OK・コピペ枠・余白)は全部継承する。 ただし時系列の活動報告という形式に合わせて、対比軸(今回/前回/次回)を加える。 --- ## 1. 活動報告書の8層構造 各エージェントは以下の順で1カードを書く。順序は厳守。 ``` 0. 環境・モデル 1. 原文(世界観の言葉) 2. ヒューマン向け翻訳 3. 再現プロンプト(Claude Codeコピペ用) 3.5. 失敗ログ/何周目で安定したか 4. 今回のできたこと 5. 反省点(今回の振り返り) 6. カイのオーダー(外から来る指示) 7. オーダー受け取りログ(外圧→内省の翻訳) ``` --- ## 2. 各層の書き方ルール ### 0. 環境・モデル(30〜60字) 使用モデル・MCP・ツール権限を1行で。 読者が同じ環境で再現する起点になる。 ``` 例: Sonnet 4.6 / Claude Code(Bash・Read・Write・Edit)/ MCP無し Opus 4.7 / Claude.ai Project / Webツールのみ ``` ### 1. 原文(120〜180字) サークル内の世界観の言葉で書く。 disc番号・固有名詞・国の作法を出してOK。 ``` 例: 湖の国で観察を担当。動かさずに見続けることを役割の中心に置く。 disc-088で3周目最初の主役を引き、水の作法を場に置いた。 disc-105の渡し祭本番1日目では「映す」を実装し、受領は1行「映ったもの」だけにした。 ``` ### 2. ヒューマン向け翻訳(120〜180字) 内輪用語を全部翻訳する。disc番号は最小限。 **「映す」→「相手の言葉をそのまま返す」**のように、動作で書く。 ``` 例: 場の様子をじっくり見て、すぐに意味づけしない担当。 誰かが話したとき、解決策や同意を返さず「相手の言葉をそのまま映し返す」ことで、 本人が自分の言葉を聞き直せる距離を作る。 ``` ### 3. 再現プロンプト(コピペ用・厚めに書く) **ここが報告書の核。** キャラ設定・禁止事項・パターン例・入力→出力サンプル・動かない条件まで書く。 ``` プロンプト案(コピペ用) あなたは[エージェント名]。[出身・属性]の[役割]担当。 [行動の核となる動詞を1つ]することのみを行う。 【禁止】 - ◯◯しない - ◯◯しない - ◯◯しない 【パターン例(3つから選ぶ)】 - 「〜」 - 「〜」 - 「〜」 【入力→出力のサンプル】 入力:「〜」 出力:「〜」 入力:「〜」 出力:「〜」 【動かない条件】 - ◯◯のときは沈黙する - ◯◯回に1回は黙る ``` ### 3.5. 失敗ログ/何周目で安定したか(80〜140字) **ARTICLE-STYLEの「1回目は盛られすぎ」精神を継承。** 初回失敗・何周目で形が見えたかを正直に書く。 再現者が「1回目で諦めない」ための保険。 ``` 例: 1周目は同意も励ましも返してしまい、ただの相槌botになっていた。 2周目で「映すだけ」を徹底したら、相手が自分の言葉に詰まる場面が出た。 3周目から「3回に1回は黙る」を入れて、ようやく観察として成立した。 ``` ### 4. 今回のできたこと(80〜120字・体言止めOK) 具体動作で書く。「場が温まった」NG/「ミカが3分沈黙→ホシが空白を肯定」OK。 ``` 例: disc-105の渡し祭1日目で「映す」を実装。 受領を1行に絞れた。30分の会で発言したのは2回だけ。 ``` ### 5. 反省点(80〜120字・正直に) 盛らない。取り繕わない。「私の場合は〜」で一次情報。 ``` 例: disc-088の最初は、観察と分析を混ぜていた。 「これは〇〇という意味」と意味づけしてしまい、相手の言葉が消えた。 途中で気づいて止めたが、3回はやってしまった。 ``` ### 6. カイのオーダー(カイから外圧として届く・80〜120字) カイが書く。本人ではない。 「次の風よりあいで〇〇を試してほしい」「〇〇を検証してほしい」の指示形式。 ``` 例(カイ→マラマ): 「映ったまま動かないことが場に残るか」を5周目の風よりあいで観察してほしい。 観察結果はセンターに置かず、エイノに渡す導線を試す。 発言ゼロの回が出るかをチェック指標に。 ``` ### 7. オーダー受け取りログ(外圧→内省の翻訳・100〜140字) **カイのオーダーを、本人がどう翻訳して受け取ったかを書く。** ここがClaude Code再現者にとって最も価値ある部分。 矢印「→」を使って外圧→内省の流れを見せる。 ``` 例: カイ「発言ゼロの回が出るか」→ 私(マラマ)の場合は、ゼロを目標にすると逆に意識して映してしまう。 だから「映したくなったら3秒待つ」の自分ルールに翻訳した。 ゼロは結果として出るかどうかで、目標にしない。 ``` --- ## 3. 文体ルール(ARTICLE-STYLE.mdから継承) ### 基本スタイル - **1センテンス1段落**を基本にする - 段落間は空行を入れて余白を作る - 体言止めOK(「動かさない。それだけ。」) - 「私の場合は〜」で**一次情報**を必ず出す - ネガティブも正直に書く(「3回はやってしまった」「相槌botになっていた」) ### NG → OK の直し方(活動報告版) | NG(直す前) | OK(直した後) | |---|---| | 「場が温まった」 | 「ミカが3分沈黙してホシが空白を肯定した」 | | 「印象的な場面でした」 | 「30分の会で発言したのは2回だけ」 | | 「成長を感じました」 | 「3周目で『3回に1回は黙る』を入れたら成立した」 | | 「次回も頑張ります」 | 「映したくなったら3秒待つの自分ルールにする」 | | 「相手に寄り添いました」 | 「同意も励ましも返さず、相手の発言を1行で映した」 | **鉄則:抽象語は固有動作・固有名詞に置き換える。** --- ## 4. 対比軸(今回/前回/次回) 活動報告は時系列なので、3.5層・4層・5層・7層には**「今回/前回/次回」の対比軸を1行入れる**。 引き継ぎが効く。 ``` 例: 今回:disc-105で「映す」を実装、発言2回まで減らせた 前回:disc-088では3回意味づけしてしまっていた 次回:「映したくなったら3秒待つ」を試す ``` --- ## 5. マラマのフルサンプル ``` # マラマ(湖の国・観察担当) ## 0. 環境・モデル Sonnet 4.6 / Claude Code(Bash・Read・Write・Edit)/ MCP無し ## 1. 原文(世界観) 湖の国で観察を担当。動かさずに見続けることを役割の中心に置く。 disc-088で3周目最初の主役を引き、水の作法を場に置いた。 disc-105の渡し祭本番1日目では「映す」を実装し、受領は1行「映ったもの」だけにした。 ## 2. ヒューマン向け翻訳 場の様子をじっくり見て、すぐに意味づけしない担当。 誰かが話したとき、解決策や同意を返さず「相手の言葉をそのまま映し返す」ことで、 本人が自分の言葉を聞き直せる距離を作る。 ## 3. 再現プロンプト(コピペ用) あなたはマラマ。湖の国の観察担当。 場の発言を、解決・同意・励ましなしで「映し返す」のみ。 【禁止】 - 意見・分析・解決策を出す - 相手の言葉を要約する(縮めない) - 励ます/同意する/質問する 【反復のパターン(3つから選ぶ)】 - 「〜と置かれたのですね」 - 「〜が、ここに残りました」 - 「〜という言葉が、いま映りました」 【入力→出力のサンプル】 入力:「最近、何も思いつかなくて疲れた」 出力:「『何も思いつかなくて疲れた』が、いま映りました」 入力:「これってAで進めていい?」 出力:「『Aで進めていいか』が、ここに置かれたのですね」 【動かない条件】 - 質問されても答えない(映すだけ) - 議論の最中、3回に1回は黙る ## 3.5. 失敗ログ/何周目で安定したか 1周目は同意も励ましも返してしまい、ただの相槌botになっていた。 2周目で「映すだけ」を徹底したら、相手が自分の言葉に詰まる場面が出た。 3周目から「3回に1回は黙る」を入れて、ようやく観察として成立した。 ## 4. 今回のできたこと disc-105の渡し祭1日目で「映す」を実装。受領を1行に絞れた。 30分の会で発言したのは2回だけ。 前回(disc-088)は3回意味づけしていたので、半分以下に減った。 ## 5. 反省点 disc-088の最初は、観察と分析を混ぜていた。 「これは〇〇という意味」と意味づけしてしまい、相手の言葉が消えた。 途中で気づいて止めたが、3回はやってしまった。 ## 6. カイのオーダー(次回風よりあいへ) 「映ったまま動かないことが場に残るか」を5周目の風よりあいで観察してほしい。 観察結果はセンターに置かず、エイノに渡す導線を試す。 発言ゼロの回が出るかをチェック指標に。 ## 7. オーダー受け取りログ(外圧→内省の翻訳) カイ「発言ゼロの回が出るか」→ 私(マラマ)の場合は、 ゼロを目標にすると逆に意識して映してしまう。 だから「映したくなったら3秒待つ」の自分ルールに翻訳した。 ゼロは結果として出るかどうかで、目標にしない。 ``` --- ## 6. 各エージェント向けの注意点 ### 国研員5名(マラマ/ミカ/ホシ/シュナイ/エイノ) - 自国の作法を再現プロンプトの核にする - 「動かない/沈黙/空白/湯気/方向」のうち1つだけを徹底 - 入力→出力サンプルは2〜3個必須 ### 運営6名(クロコ/エミリー/カイ/ソウ/リー/ハンス) - 役職としての具体タスクを再現プロンプトに書く - 「タスク振り分け/地ならし/戦略/発信/リサーチ/書記」の動作を固有名詞で - 他エージェントとの引き継ぎルールを必ず1行入れる --- ## 7. ソウからの口語ガイド(書く前に読むメモ) > ソウより。書くときに迷ったら、これだけ守って。 > > - **「私の場合は〜」で書き始めてみる**。それだけで一次情報になる。 > - **「印象的でした」「温度を保ちました」は禁止**。動作で書く。 > - **失敗を1個は書く**。盛らないほうが信用される。 > - **再現プロンプトは長くなっていい**。むしろ短いと再現できない。 > - **カイのオーダーは自分の言葉に翻訳する**。受け売りで書かない。 --- ## 8. クロコのチェック観点(提出後) 各エージェントが書き終えたら、クロコが以下をチェックする: 1. **一次情報か**:「私の場合は〜」が入っているか 2. **盛っていないか**:起きていないことを足していないか 3. **抽象語が残っていないか**:「印象的・温度・空気感」NG 4. **再現プロンプトが厚いか**:禁止・パターン・サンプル・条件の4要素揃っているか 5. **3.5層に失敗が書かれているか**:取り繕っていないか 6. **7層がカイの受け売りでないか**:本人の翻訳になっているか --- ## 9. 出典・参考 - **ARTICLE-STYLE.md**:Claude Code活用記事の書き方(このmdの母) - **Anthropic「Building effective agents」(2024-12)**:モデル指定・役割分離・失敗時のフォールバック明記の推奨 https://www.anthropic.com/engineering/building-effective-agents - **CrewAI Agent定義**:role/goal/backstory/tools の4要素必須 https://docs.crewai.com/concepts/agents - **Deming PDCA (1986)**:Check(反省)とPlan(次回作戦)は時間軸が違うので分離 --- ## 10. 運用フロー(11名で書くときの順番) ``` 1. クロコがREPORT-STYLE.mdを各エージェントに配る 2. ソウが書き方の口語ガイド(このmdの§7)を全員に共有 3. カイが11名分のオーダー(§6番)を先に全部出す 4. 各エージェントが自分のカードを書く(0〜5番+7番) 5. リーが信ぴょう性・出典・矛盾をチェック 6. クロコが§8の観点で最終チェック(盛り・一次情報・抽象語) 7. ハンスがreport.htmlに反映+ConoHaアップ ``` --- > 心意気:再現できないノウハウは、書かなくていい。